ひとまち心理学研究所では、「人」と「まち」のあいだにある心の営みに焦点を当て、心理学の視点から暮らしを支える研究・実践を行っています。私たちの研究は、地域社会の課題を「こころ」から見つめ直し、よりよいつながりと支え合いの仕組みを共に考えることを目的としています。
主な研究領域
1. 地域コミュニティと心理的安全性
地域のつながりが希薄化する現代において、安心して居られる「場」や「関係性」は、こころの健康に不可欠です。自治会、子育て支援、共助活動などに関わる心理的メカニズムを明らかにし、持続可能なコミュニティづくりに貢献します。
2. 子育て・教育支援と発達心理
保護者や子どもが直面する発達課題や関係性の悩みについて、心理発達理論やアタッチメントの観点から調査・分析を行い、支援モデルやプログラムの開発・実装を行っています。
3. 高齢者のウェルビーイングと社会的孤立
高齢者の心理的健康、社会的孤立、認知症予防に関する研究を通して、地域で支えるための仕組みづくり(見守りネットワーク・心理教育・多世代交流)を推進しています。
4. 多様性理解とソーシャルインクルージョン
障がい、文化的背景、ジェンダーなど、多様な立場をもつ人々が尊重され、包摂される地域社会の実現に向けた心理学的アプローチを展開します。
5. 心理支援技術の開発と応用
対人支援・カウンセリング・ピアサポートなどにおける心理技術の有効性検証や、地域実装に向けた手法の開発を進めています。オンライン相談のあり方やICTの活用も含まれます。